そば屋の夜の営業について考える。

秩父でそば屋をやっていると、残念ながら、夜営業するイメージがわいてきません。

二八そばひらいを始めたときは、夜も営業していましたが、なかなかお客さんが来ないので、あきらめてしまいました。

東京のそば屋さんは夜だけ営業しているところもあるようで、都会の、人が多いところは夜の営業のほうが効率がいい。

飲食店の経営は、夜、お酒を出さないともうからないそうなので。

夜の営業のために、昼のランチの営業をするのが、多くの飲食店のスタイルです。

私もいずれまた、夜のそば屋さんをやってみたいとは思っていました。

酒飲みのおじさんを見ているのが、面白くて、結構好きです。

秩父の街中か、もっと人が多いところか、二八を移転するか、まったく新しく始めるか、居酒屋にするか、そば屋にするか。

いや、居酒屋は出来ないな。うどん屋さんならできるかも。

夜やるなら都会の、人がたくさんいるところがいいかなと思いますが、競争が激しい。個人店だと難しいだろうな。

いつか準備が整ったら、ランチの延長で、週末の夜7時くらいまででいいのでやってみたいです。

話は変わりますが、そばを食べる前にお酒を飲むことを、「そば前」といいます。

夜の営業に備えて、そば前にはどんな料理が合うのか、「ひらい」ならではの酒に合う肴をいつも考えています。

あまり凝った料理はできませんので、漬物、厚焼きたまご、天ぷら、くらいで十分だとは思っています。

板わさ(かまぼこ)、日持ちしないので、廃棄するリスクがある。しかも原価が高い。

鴨料理は手間がかかりそうで、鴨にこだわる必要はない気がする。

どれもいまいちピントこないし、ほかの店でも食べられるので、なかなか難しいです。

そば屋ならではのつまみで、「ぬき」というのがあります。

天ぷらそばや鴨南蛮などの種物からそばを抜いて、かけつゆと種だけを出します。

それをつまみに酒を飲んで、しめにそばを食べる。

なかなか”粋”じゃないですか。

試しに「天ぬき」にしてみました。

天ぬき。

「そばぬき」ではありません。天ぷらそばからそばを抜いた「ぬき」で「天ぬき」。

よくわからなくなってしまいましたが、美味しかったです。

お酒飲む人は、お酒に合うつまみをよく考えつくものだ、と感心してしまいます。

いつか夜のそば屋さんをやるときには出してみたいです。

これを書いていて、以前友人と話していたことを思い出してしまった。

昔、そば屋は屋台だった。

実は「屋台のそば屋」なんていいんじゃないのか。

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