今日は「二八そば」の二八について考えてみたいと思います。
二八そばひらいの二八はつなぎの小麦粉2そば粉8、2:8の意味で二八そばを使っています。
現在の二八はこの配合の意味で使うことが多いようです。
昔はそば1杯16文だったらしく、ダジャレ的な感じで、2×8=16文という意味で二八を使っていたそうです。
16文という安価で、配合もそば粉2つなぎ8の質の悪いそばも出回っていて、あまりよくない意味で二八は使われていたようです。
実は人の名前だったのではないか。などという方もいて、様々な説があります。
そば関連の言葉には不思議な言葉がたくさんあって、それを研究している学者さんのような方もいます。
わたしも少しずつ勉強してみようと思います。
ここでは二八で打つ意味を少し考えてみたいと思います。
つなぎを使う意味は、切れやすいそばを細く長くするためです。
そのほかにも食感やのど越しにも関係してきます。
好みはあるでしょうが、私は十割よりも二八のほうが食感やのどごしがよくなる気がしています。
つなぎに小麦粉を入れると、のど越しが良くなって、何枚でも食べられます。
十割だと一枚食べると最高に美味しいですが、何枚も食べられる、という感じではない気がします。
保存する場合にもつなぎの小麦粉を入れておく方が都合がよく、昔は「木鉢下」(きばちした)といってそば粉と小麦粉をあらかじめ混ぜて保存していて、小麦粉が余分な水分を吸収してくれるみたいです。
昔はといいましたが、今でもやってる方は多いと思います。
わたしもそば粉が届くと、あらかじめ二八の分量で袋に分けて「木鉢下」にして冷蔵庫で保管しています。
「木鉢下」、これも不思議な言葉です。
木鉢の台になった桶のことで、その桶の中で粉を混ぜて保存しておいたので、その粉のことを木鉢下と呼ぶようになったそうです。
そもそも、「蕎麦」「そば」ってどういう意味だ。
こうなってくると、なんだか哲学的になってくるな。
どうしてそばを打つんだ。打つ、打つ?
今度は打つ?を考えてみます。