今日は、お客さんからご要望がありました、太いそば、そばの太打ちに挑戦してみました。
普段は、細く長くを意識してそば打ちをしていますが、太く長くは、今まであまり意識したことはありませんでした。
太く...、なかなか難しい問題です。
とりあえず一度やってみます。
玄挽きのそばをつなぎを2割入れて、二八で打ってみます。
玄挽きのそば粉で打つのは、難しいですが、なんとかつながりそうです。
抜き実で二八は問題なくつながります。
いざ本番、お客さんに試食してもらいます。
抜き実の二八の太打ち、当店で出してる星入りそばの少し太打ち、玄挽きの太打ち、3種類を出しました。
抜き実の二八の太打ちは、何が悪いということではなく、食べられないことはありませんが、食感とのどごしが、いまいちでした。
抜き実のそばは、多少細打ちのほうが、おいしくなりそうです。
次の、星入りそばは、太打ちでもおいしくできましたが、太すぎない方がいい気がします。
星入りそば、うまい。食べやすい。
そして、何よりも、今回の収穫は、玄挽きの太打ちが、うまかった。ビックリするほど。
太打ちというほど太くはなかったですが、やはり玄挽きは太打ちのほうが合う気がします。
ところが、これで終わりではなく、ここからが、たたかいの、始まりでした。
もっと太いそばを要望されました。
うどんみたいに太いそばを、と。
なるほど。
再び挑戦です。
前回のそばは、2㎜角くらいでした。
1㎝だと太すぎると思い、5㎜角で切ってみます。
茹で時間8分くらい。
6分だと、生っぽく、10分だと、茹ですぎに感じます。
長時間茹でると、茹ですぎて、のびてしまう、ということではなく、味が抜けてしまう感じです。
そばがお湯に溶け出して、なんてことを聞きますが、ふと、そんなこともあるのかなと思いました。
普段、当店のもりそばは30秒ほどしか茹でないので、長時間茹でると、今まであまり感じたことのなかった味と食感になる気がします。
なんでもやってみるもんだと思いました。
これが、結構、衝撃的な味わいでした。
もぐもぐ、酒のつまみに合いそうです。
まさしく、「ひらい」じゃないと食えないそばだろう、どう?
ちなみに、3回目の試食会は、平打ちにしてみました。
うちの田舎そばの3倍くらい!
これも良かったです。
今回はすべて二八でやりましたが、十割でやってみてもらいたいという要望がありましたので、次回挑戦してみます。
太打ちだと十割でもつながるかな?失敗覚悟で。
今回感じたこと、蕎麦は味と香り?いやいや、なにをおっしゃいますか。
蕎麦は食感とのどごしでしょう。