今日は、「硬水」と「軟水」の違いについて、考えてみました。
硬水の代表はフランスの”コントレックス”。
コントレックス、硬度1475mg/L、日本では300mg/L以上が硬水ですから、すごい、非常な硬水です。
硬度102mg/Lの中硬水、毘沙門水と比べてみました。
コントレックスと毘沙門水を、飲み比べしてみました。
コントレックスは、舌に残る感じがして、重く感じます。
毘沙門水は、何も引っかからずに、すっきりのどを通っていきます。
味も毘沙門水のほうが美味しく感じます。
日本人で秩父在住なので、毘沙門水が美味しくて、これは明らかに違います。
差が出るのがご飯で、米を炊いた時に、わかりやすく味が変わるらしいので、やってみました。
コントレックスのほうは、ぱさぱさして、歯ごたえがある気がします。
硬水に多く含まれるカルシウムが、食物繊維を硬化させるそうです。
毘沙門水のほうは、しっとりした食感やほのかな甘味があって、米の香りも、味も、それぞれ違うのが分かります。
緑茶は硬度が高い方が旨味が抽出されにくく、硬度が低い方が香りが抽出されにくいそうで、旨味を味わう緑茶(日本茶)は、硬度が低い軟水が適しています。
それに対して、香りを楽しむ中国茶や紅茶は、硬度が高い硬水が適しています。
コーヒーは硬水が適していて、酸味が強く引き立ちます。
カルシウムが多く含まれると、苦味をやわらげて、マグネシウムが多いと渋味や苦味が強く出るみたいです。
硬水は、シチューなど、肉を使った料理で使われることが多く、灰汁を抜き出す効果があります。
軟水はだしやお茶、米を炊くことなどに適しています。
先人たちは、科学的にわかってやっていたわけではなくて、昔から少しずつ培われてきた知恵や工夫で、その土地の水が、その土地に合った料理や飲み物に合うことを理解していて、使われてきているのだと思います。
昔の人の知恵と経験はすごいです。
見習わなければなりません。
次回は硬水と軟水を使って、だしをとってみたいと思います。