道の駅や農産物直売所でよく見かける、お土産用のそば粉、あれが質の悪いそば粉のように言われることがあります。
本当に質が悪いそば粉なのか、試してみました。
何か所かで購入してみて、順番にいくつか打ってみます。
某農産物直売所で購入したそば粉。
個人の方が持ち込んだそば粉のようです。
ふるいでふるってみたら、40メッシュで全部通ったので、玄そばを40メッシュのふるいでふるったそば粉のようです。
二八で打ってみました。
サラサラした感じがしましたが、つながりは良く、変にぼつぼつ切れることはありません。
茹でた感じは、切れることはないし、香りもちゃんとするし、そばの味は少し弱い気がしましたが、美味しいそばでした。
質の悪いそばという感じは、全くしません。
12月のはじめに購入してすぐに打ったので、まだ挽いたばかりで、それほど時間がたっていなかったのかもしれません。
次に某道の駅で購入したそば粉を打ってみました。
こちらのそば粉は、いかにもお土産用の袋に入っていました。
二八で打ってみました。
粘りが強く感じる粉で、40メッシュのふるいで通りました。
石臼挽きとありましたが、食べた感じが40メッシュのそばにあるザラザラした感じはなく、粒度が均一のロール製粉したような、つるつるした食感に感じました。
ほかの道の駅も覗いてみましたが、そば粉がなかなか見当たらない。
見つけたらまたやってみようと思います。
おまけで、スーパーで売っているそば粉を購入してみました。(まさかスーパーでそば粉が売っているとは)
二八で打ってみました。
打った感じは、粘りがすごい。
今まで打ったことのない感触です。
香りはちゃんとそばの香りがします。
裏面を見たら、原料はそば粉だけのようです。
どんな粉を使うとこうなるのか、ちょっとわかりませんでしたが、60メッシュでふるった粉のようです。
最後に、特に気になったのは、どこに置いてあるそば粉にも言えることですが、常温で店内にそのまま他の食材と一緒に、並べられていること。
そば粉の袋の裏面に「10℃以下で保存してください」って自分たちで書いているのに。
(そばを製粉した日付が入っていると、もっといい気がします。)
さらに、賞味期限が3,4か月あること。
スーパーに置いてあるそば粉は、賞味期限が1年くらいありました。
いくら何でも、そんなに長持ちしないだろうとは思います。
スーパーのそば粉はともかく、農産物直売所や道の駅のそば粉がこれだと、まるっきり素人の感じがして、質の悪いそば扱いされても文句は言えません。
例えば、冷蔵のショーケースに入れて保存して、「そば粉は生ものです。早めにお召し上がりください。」の一言があると、「おっ、わかってる」と思われる気がします。
せっかく農家の方が、美味しいそば粉を置いているのですから、もったいない。
そば粉を買う人は、そばを打つ人で、皆さんこだわるでしょうから、そのくらいの配慮が欲しいです。
そばを大切に。