「蕎麦」の歴史について考える。

「蕎麦」とは、タデ科の一年生作物のことです。

名前の語源は、形が三角で「とがったもの」を意味する「稜」(りょう、そば)に由来するなど、様々な説があるそうで、「ソバムギ」、「クロムギ」などとも言います。

玄そば。三角。

そばの歴史は古く、縄文時代、9000年以上前の高知県の遺跡からそばの花粉が見つかっていて、3000年前の埼玉県内(岩槻市)の遺跡からもそばの種子が見つかっているそうです。

縄文時代って何時代だろう…、気の遠くなる話です。

実際にそばが食べられるようになったのは、様々な文献から見ると、奈良時代以前からのようです。

はじめは粒のまま、おかゆのようにして食べていて、次第にそば粉を”そばがき”や”そばやき”にして食べるようになります。

その後、16世紀から17世紀にかけて、”そば切り”が中山道木山宿(長野県)、甲斐の国(山梨県)、筑前国(福岡県)、(そば切り発祥には様々な説があるようです)、このような国から全国に広まっていきます。

「そば切り」については、またあとで考えてみます。

中国から伝わった石臼も、江戸時代の初期のころから一般に普及していったそうで、そのおかげで製粉技術が進歩して、美味しいそばが食べられるようになりました。

抜き実。

昔は、飢饉などに備えて栽培する雑穀でしかなく、「食膳にも据えかねる料理」と言われるなど、食べるものとしては認識されていなかったみたいです。

江戸時代以降、将軍家に献上されたり、救荒作物としても、重宝されるようになっていきました。

蕎麦の歴史を考えると、麺の状態になったのはごく最近のことで、「伝統が」とか「王道が」などと言う方もいますが、蕎麦はまだまだ新しい食べ物です。

最近は、”バジル蕎麦”や”ラー油そば”など、新しいタイプのそばも出てきています。

これからも進化を続けて、新しい形になっていくんでしょうね。

いやー、しかし、高校生以来、眠い目をこすりながら、何日も日本史の勉強をしました。

そばの歴史を学ぶことは、日本史や地理、世界史まで勉強する事です。

歴史の文献を読んでいくような、難しい話が多くて、自分なりの言葉でまとめるのが大変でした。

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